素晴らしい音楽を楽譜によって後世に伝えようとした作譜家
音楽に興味を持ち、楽器の演奏を志したことのある人であれば、必ず目にしたことのあるであろう楽譜。幼児教育の段階から歌の練習などに始まり、小学校から中学、高校と長い期間にわたり、音楽の授業で何度となく目にし、結構身近にあるものなのですが、なかなか完璧に楽譜を読みこなせる人は少ないものです。これは、今に始まったことではなく、紀元前の時代から人々にとって楽譜の読み取りというのは至難の業でした。
一般的な五線譜を記号や数字などで簡易化したタブラチュア譜を呼ばれるものが成立したのが、紀元前2世紀のギリシアでした。
その当時から読譜の容易さが求められていた証拠でもあります。
そもそも、音楽というのは一定の規則にのっとってはいますが、演奏者のちょっとした手癖や個性が尊ばれるものでもあります。
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それはニュアンスやアレンジと呼ばれ、作譜をする者たちは、なんとかその微妙な部分を楽譜上で表せないものか、あらゆる努力と創意工夫を続けてきました。その結果、一般では馴染みがないものの、あらゆるアイディアがつまった記譜方法が考案され、そのいくつかは現代にまで生き残り、音楽の現場で使用されている場合もあります。
代表的なものでは、時間と音程を表した空間の中に、線や幾何学図形などを用い、図形で音を表す、図形楽譜。
演奏者の即興性を生かすべく、すべて文章で書かれた文学楽譜。
日本の弦楽器などで使用される、これも文字を中心として表された弦名譜。
それぞれに、発案者の創意工夫と苦心の程が見て取れます。
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楽譜通りに演奏するというのは、ある意味、音楽の基本ともいえます。
その反面、楽譜にとらわれずに自由に楽器や歌声を思いのままに操るのも、音楽の魅力の大きな部分です。
彫刻や絵画であれば、それを性格に模写することで、現物を見ない人々にも正確に伝えることができます。
本来、形のない音である音楽を譜面というものに置き換えて、未だ聴かぬ人々に伝えるというのは、非常に困難な作業です。
しかし、古来より多くの作譜家たちが苦心しながら、自分の得た感動や驚きを後世に伝えようとした楽譜。
こう考えると音楽の偉大さを再確認できます。
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